DAZNのメディアニュースにパートナー契約をしているボクシングプロモーションの記載がありました。
このニュースは2020年5月以降、サービスを現在の9か国から200以上の国と地域に順次拡大することを決定した内容でそれはそれで凄いことなんですが展開に際してメインコンテンツはボクシングになるとのこと。
DAZNがどういう基準でボクシング番組(試合)を契約しているのか分からなかったのですがこれは貴重な情報で私知りたかったやつです。
注目の世界チャンピオンを抱えるプロモーション
名前があったのは以下の3つのプロモーション。
- マッチルーム・ボクシング(Matchroom Boxing)
- ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GOLDEN BOY PROMOTIONS)
- GGGプロモーションズ(GGG Promotions)
いずれも複数の世界チャンピオンと契約しているプロモーション。パートナーシップがあるので放送権もDAZNは優先的に交渉可能な筈、なるほど良い試合を配信できる訳です。
ここで各プロモーションの注目選手を紹介と今後の試合についてDAZN配信の可能性を考察します。
ヘビー級統一王者ジョシュア | マッチルーム・ボクシング
マッチルーム・ボクシングとDAZNの契約は結構大きなニュースになったので知っている人もいるのでは。2018年に8年間10億ドルでDAZNと契約しました。
契約選手の筆頭はなんといってもWBA・IBF・WBO(+IBO)ヘビー級統一王者のアンソニー・ジョシュア。2019年6月、アンディ・ルイス・ジュニアとの対戦でプロ初の黒星を喫し王座陥落したもののリターンマッチとなった同年12月の試合ではゆるんだ腹が目立つほど肥えてきたルイスに3-0完全判定勝ちで統一王座を奪還。
ただこの2試合目はDAZNはとれなかったんですよね、マッチルームとの契約はアメリカ内での年間16試合と決まっているのが理由かな?2戦目はサウジアラビアでしたし。
🎉
1️⃣6️⃣ U.S shows per year
8️⃣ year deal
1️⃣ billion dollar deal#TheFutureOfBoxing pic.twitter.com/ALSrpW6K5h— Matchroom Boxing (@MatchroomBoxing) 2018年5月10日
ジョシュアの次戦、DAZN配信はあるのか?
ジョシュアの次戦は2020年6月20日、IBF指名試合で相手はIBF1位のプレフ。この試合の会場はトッテナムホットスパースタジアム(プレミアのスパーズ本拠地)でイングランド。アメリカではないのでDAZNが配信するのか微妙です。
「パウンドフォーパウンド」サウル・アルバレス | ゴールデンボーイ・プロモーションズ
ゴールデンボーイ・プロモーションズのCEOはあのオスカー・デ・ラ・ホーヤ、そして目玉選手はパウンドフォーパウンド、WBAスーパーミドル級&ミドル級スーパー王者サウル・カネロ・アルバレス。
ゴールデンボーイは2018年にDAZNと契約していますがちょっと内容がややこしいようでアルバレスありきの契約みたいです、ゴールデンボーイとアルバレス、DAZNとの3者契約のようなものか。
記事にはアルバレスの試合を今後11試合契約した(意訳)とある。
アルバレス次戦はゴールデンウィークにDAZNで!
次戦の公式発表はまだですが5月2日にビリー・ジョー・サンダースとの対戦が濃厚でこの試合はDAZN配信で間違いないでしょう。
ゲンナジー・ゴロフキン | GGGプロモーションズ
全盛期のゲンナジー・ゴロフキン(=GGG、ゴロフキンの愛称)は全く隙がなく完成していた。
同じミドル級でWBAチャンピオンの村田諒太選手が試合後インタビューで誰とやりたいかという質問に対し「ゴロフキン」と答えてましたが冗談は止めてくれよとテレビを見ながら本気で思った程です。残念ですけど村田選手とは格が違う。
とはいえ最近のGGGは年齢の影響もあるのか衰えは否めない。2018年に上記のアルバレスとの対戦でプロ初の敗戦(判定負け)を喫しタイトルを失いました。2019年6月復帰戦で勝利し10月にはIBFミドル級タイトルを獲得も判定勝ちで本来ゴロフキンはハードパンチャー、心配です。
そんな彼の名前を冠にしたGGGプロモーションズは2019年3月にDAZNと契約、以後3年間ゴロフキンの試合年2試合をDAZNが独占配信します。彼は38歳だからそろそろ引退も予想されるしゴロフキンの雄姿はDAZNで見納めになるか。
現時点でゴロフキンの次戦の情報はありません。
ビッグマッチの配信に期待!
世界のボクシング人気は日本以上です。放映権の獲得もパートナーシップがあったとしても容易ではないでしょう。アルバレス、ゴロフキンの試合は配信が担保されているようでちょっと安心しましたけど。
サービス拡大に際してボクシングをメインコンテンツにするならば今後新たなボクシングプロモーションとの提携も十分に考えられます。今後のDAZNの取り組みに期待。