Jリーグ

Jリーグへの長く厳しい道のり・百年構想クラブとクラブライセンス制度

2020年シーズンより元日本代表監督の岡田武史氏が代表を務めるFC今治がJ3に戦いの場を移します。

昨季までFC今治が所属していたのはJFL(日本フットボールリーグ)で2019年シーズンは16チーム中3位。J3新規参入要件であるJFL4位以内かつJリーグ百年構想クラブで2位以内を満たしJリーグ入会を申請、承認されました。

FC今治のようにどうすればJ3ライセンスを交付されるのか、Jリーグに参加できるのか。仕組みを知ると日本のサッカー全体に視野が広がって更にJリーグが楽しくなります。今回Jリーグへの参加要件をまとめてみました。

Jリーグへの参加要件

Jリーグの参加には百年構想クラブ認定とクラブライセンス(J1/J2/J3)の交付が必要です。手続きは

  1. 百年構想クラブ認定
  2. J3クラブライセンスの交付
  3. Jリーグ入会申請

の順番。と、しれっと書いてますけど実際は到底容易なことではありません。順を追っていきましょう。

運営母体は適正か?Jリーグ百年構想クラブ認定

以前は「Jリーグ準会員クラブ」と呼ばれていました。Jリーグ準会員クラブはJリーグ(プロリーグ)に参加はしていないがその資格を有するJFL(アマチュアリーグ)所属クラブのこと。

2014年J3リーグが設立される際に準会員クラブの中でもJ3に参加できない、しないクラブがあってそれらを区分するために「Jリーグ百年構想クラブ」と呼ぶことに。J3リーグ参加クラブ=Jリーグ準会員クラブ、Jリーグ準会員クラブだけど諸事情によりJ3に参加できなかったクラブ=Jリーグ百年構想クラブです。

それ以後、百年構想クラブの認定を受けることがJリーグ参加のための必須要件となります。具体的には運営母体の組織、体制に関することが大半でちゃんとJリーグ参加に見合う組織かどうかを判断される。詳細が気になる人はJリーグ百年構想クラブ規定をご参照ください。

現在はJFLへの参加は必須要件ではなく、地域リーグや都道府県リーグの参加クラブでも百年構想クラブ認定を受けることができます。

組織は問題なし!百年構想クラブ認定となれば次はクラブライセンスの申請。

プロクラブとしての要件・J3クラブライセンス制度

J3クラブライセンス交付の主な要件は、

  • 年間事業収益が1.5億円以上見込めること
  • 年間平均入場者数が2,000人以上見込めること

他にJ3スタジアム要件などもありプロのサッカーチームとしてちゃんとやっていけるのか=収益化の実現性を調査されます。ちなみJ3クラブライセンスの交付はJリーグ理事会の承認。一方でJ1、J2クラブライセンスの交付はJリーグとは異なる第三者機関により精査、評価されるのでこの点でJ3クラブライセンスは基準が少々ゆるいです。

無事にクラブライセンスの交付を受けたら上記のFC今治(2019年シーズンJFL3位)のようにあとは実績のみ!その舞台は日本フットボールリーグ(JFL)。

超難関!日本フットボールリーグ(JFL)での実績

Jリーグ(J3リーグ)に参入するにはJFL4位以内の実績が前提条件、言い換えると実績要件ですね。じゃあこのJFLとはどんなリーグなのか?名前は聞いたことあると思います。JFLはアマチュアクラブのリーグなんですがめちゃくちゃレベル高い。そもそも簡単に参加できませんから。

以下、JFL公式サイトから引用した図です。分かりやすいので拝借しました。(引用元:日本サッカーリーグ公式

Jリーグと日本フットボールリーグの関係と構成

Jリーグと日本フットボールリーグの関係と構成

JFLは16チームが参加するリーグです。ただこの16チームを頂とするアマチュアサッカーは裾野が広く底は全国47都道府県。

J3要件までの流れをさっくり書くと、都道府県リーグで上位(1または2位)→地域チャレンジ決定戦で上位(地域リーグ昇格)→地域リーグで1位→地域チャンピオンズリーグで1or2位(JFL昇格)→JFLで4位以内(=J3参入要件のひとつ)。

更には各々のリーグのなかで部があったり上位同士で昇格を掛けた決勝トーナメントがあったりする。そこから選び抜かれた16チームで構成させるJFLでの4位以内の実績要件は非常にハードルが高いのです。参入要件ではこの実績が最も難しいんじゃないか。

Jリーグ入会申請審査はJFL終盤の11月

シーズン終盤になる11月にJリーグ理事会にて入会審査が行われこの時JFL4位以内が確定していればJ3新規参入が確定します。

JFLは例年11月最終週が最終節で日程が組まれているのでJリーグ理事会も順位が確定したタイミングで審査結果を通知。昨年のFC今治も11月17日第28節で4位以内が確定、残り2節を残しながらも翌日18日のJリーグ理事会で入会が承認されました。FC今治公式サイトの発表⇒http://www.fcimabari.com/news/2019/003188.html

因みに入会申請の申し込み期限は9月末まで。クラブとしても成績を考慮している筈で行けるぞ!となれば申請してると思われます。

どうです?Jリーグ参入への道のりが相当厳しくて長期的であることが分かるでしょう。JFLとの関りを知らない人も結構いますしね。でも知るとJ1のみならずJ2、J3まで気になって更にはJFLまで興味が広がる。日本サッカーをとことん応援しましょう。

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